ジハイドロゲン・モノオキサイド(DHMO)
最近あちこちのテレビによく出ている細木数子が、番組の中で卵(養鶏業)に対する批判をぶちかましてしまい、養鶏業者の団体がテレビ局に抗議する…というニュースがありました。
確かに最近の養鶏業はほとんど「工業製品」といってもいいほどシステマチックになっているらしく、「電照で『日照時間』をコントロールしている」とか「抗生物質を投与している」という話はありますが、ニワトリの生態を考えても「1日2~3個タマゴを産む」なんてありえない(ニワトリの産卵周期は24~25時間程度らしい。どんなにタマゴ産むニワトリでも年300個ぐらいだそうだ)だろうに…。
だいたい、占い師が「あんた地獄に墜ちる」なんて煽っちゃいかんと思うんだけどなあ…(ちなみに「死期を占う」というのは占いの世界ではタブーなのだそうです)。
そんなこんなで、私はこの人まったく信用していないんですが(まあ、そもそも「占い」というものを信用していない。ひとつ下のエントリーのようないい加減なものでも「占い」と主張できるしw)、嫁はこの人が出る番組をけっこう好んで見てるんだよな…。
最近といわず昔から、健康食品とかいろんなものの売り込みがあって宣伝文句(煽り文句)もいろいろありますが、
「これを使わないとあなたはダメになる。今すぐ使いなさい」
「今使っている○○は有害だ。こっちを使いなさい」
のような恐怖を煽って「脅し」をする業者ってのはえてして胡散臭い気がします。
「有名メーカーの製品は有害な○○を使っていることをひた隠しにしている」なんて話も日常茶飯事ですね。そういえば以前「買ってはいけない」なんて本がブームになったこともありましたっけ。
有害物質に関するこんな話がネット上にありました。
「ジハイドロゲン・モノオキサイド」(DHMO)と呼ばれる人体に多大な影響をもたらす物質の話です。
見えない殺し屋Dihydrogen Monoxide(ジハイドロゲンモノオキサイド、以下DHMO)は無色、無臭、無味である。そして毎年数え切れないほどの人を殺している。ほとんどの死因はDHMOの偶然の吸入によって引き起こされている。しかし、DHMOの危険はそれだけではない。その固体にさらされるだけでも激しい皮膚障害を起こす。 DHMOを経口摂取した場合の症状は、過度に汗をかくこと、尿意を催すこと、腹がふくれたように感じること、吐き気、おう吐するすること、および身体の電解質バランスを壊すことにある。DHMOに依存するようになった人々にとって、DHMOを取り上げることは、死を意味する。
DHMOは
* 酸性雨の主成分ある。
* 温室効果の原因でもある。
* 厳しいやけどを引き起こすことがある。
* 大地を浸食する。
* 金属のさびおよび腐食を促進する。
* 電気的な事故を起こす可能性がある。自動車のブレーキを効かなくする。
* 末期癌患者から摘出された腫瘍組織で見つかったこともある。(DHMO)汚染(拡散)は流行病のようになっている。
DHMOは、今日アメリカの、ほとんどすべての河川、湖および貯水池で発見されている。それだけではない、DHMO汚染は全世界に及んでいる。汚染物質(DHMO)は南極の氷でも発見されている。DHMOは、中西部及び最近のカリフォルニアで、何百万もの損害を与えた。このような危険にも関わらず、DHMOは使われている。
* 産業用の溶剤および冷媒として。
* 原子力発電所で。
* 発泡スチロールの生産で。
* 難燃剤として。
* 残酷な動物実験の中で。
* 殺虫剤の散布時に。さらに、(散布後の)洗浄でもこの化学物質を落とすことはできない。
* ジャンクフードやその他の食品添加物として。企業は、川や海へ余ったDHMOを捨てている。そして、これが合法であるとして、止めようとしない。野生生物への衝撃は深刻である。もう見逃したままにしておくことはできない。
恐怖を止めなければならない
アメリカ政府は、この物質の製造、拡散を禁止することを拒んでいる。また、政府は「国民の経済や健康に重要だ」としてこの危険な化学物質を使い続けている。事実、海軍およびその他の軍事組織は、DHMOの実験を行なっている。そして有事の際、それらを制御・利用するために何十億ドルを費やしている。何百もの軍事研究施設が、高度に張り巡らされた地下流通経路によって、何トンものDHMOを受け取っている。莫大な量が、後の使用に備えて蓄えられている。
今からでも遅くない!
さらなる汚染を防ぐために、今、行動しなければならない。この物質のさらなる危険性を研究しなければならない。世界のいたるところで、あなたや他の人々を傷つける危険性を知らないのか。
こればかりでなく、
* 不妊治療中の男性の精液からも大量に検出される。
* 非行に走る少年は必ずといっていいほど直前24時間以内に摂取している。実際彼らの血中や尿から大量に検出される。
* 農薬にも大量に含まれている。しかも、農作物にも大量に残留している。
* 食品メーカーでも多く使われ、ほとんどの食品に大量に含まれている。しかしほとんどのメーカーがこの事実を公表していない(食品の原材料名にもほとんどの場合記述がない)。
なんて話もあるそうです。短時間に大量に摂取すれば死に至る危険もあるそうです。
ほとんどの人はそんなことを意識することもなく、我々は毎日大量のDHMOを体内に取り込んでいるのです。
嘘みたいな話だと思われるでしょうが、これはすべて本当の話です。
こんな話を聞くと、DHMOなんて摂取したくなくなっちゃいますよね…(笑)。でもそんな努力がまったく無駄になるほど、人間の生活にはDHMOが深くかかわってしまっているのです。
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コメント
DHMOだけじゃなくてダイオキシジェンなども危険だそうです。
http://groups.google.co.jp/group/fj.jokes/msg/fcd17b5fa6935ade?oe=utf8&output=gplain
こいつは液体状態で触れても皮膚障害を起こしたり、常温で気体だったりするのでさらにたちが悪いです。
投稿: あんなかはるな | 2005.11.30 16:43
この手の話…調べてみると3年ぐらいまえからあるみたいですね。それも、元ネタが都市伝説…う~む。
で、更に調べてみると、「ジハイドロゲン・モノオキサイド」…化学式で1は「モノ」2は「ジ」と表しますよね?
ハイドロジェンは「水素」、オキシジェン(オキサイド)は「酸素」を表すので、「ジハイドロゲンモノオキサイド」は「一酸化二水素」…ということでしょうか?
投稿: 軍曹 | 2005.11.30 18:40
あんなかはるなさん:
ダイオキシンジェン…まさしく危険ですね。
扱い方を間違うと大爆発を招く危険も伴いますし。
軍曹さん:
一般の世の中にはあまり知られてないですが、ネットの世界では何年も前から流れてる話みたいです。
確かに日本語で表記すれば「一酸化二水素」になりますね。
私が小学生の頃に読んだ本では、このDHMOは「世界に存在する唯一の『何でも溶かす薬』」という記述があった記憶があります。
投稿: matchan | 2005.12.01 12:32
おひさしぶりです。
DHMOネタはけっこう昔のfjの記事で見かけたような気がしたので、少し調べてみました。
http://www.dhmo.org/
http://www.snopes2.com/toxins/dhmo.htm
あたりをみると、どうも'97年にアメリカの中学生が書いた「我々がいかに騙されやすいか」というレポートが発端のようです。
matchanさん:
> 私が小学生の頃に読んだ本では、このDHMOは「世界に
> 存在する唯一の『何でも溶かす薬』」という記述があっ
> た記憶があります。
それって、もしかしてこれ(↓)か、ひみつシリーズの中のどれかでしょうか?
「できるできないのひみつ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4051062759/
思えば、このシリーズはずいぶん読んだなぁ。
P.S.
遅ればせながら
・ご結婚
・ご出産(と書くとmatchanが産んだみたいだが)
・ホームページ開設7周年
おめでとうございます。
P.S.2
最近、ここの更新も頻繁になってきましたね。すばらしいです。
投稿: void* | 2005.12.02 01:20
void*さん:
ごぶさたしております(^_^)。
> それって、もしかしてこれ(↓)か、ひみつシリーズの中のどれかでしょうか?
> 「できるできないのひみつ」
私が読んだのはまさにそれです。
「やっ太」という少年と「デキッコナイス」という外人が掛け合いながら進むストーリーでした。
大きな本屋でないと見かけないですが、このシリーズまだあるみたいですね。
投稿: matchan | 2005.12.02 01:56
>細木数子の話
僕が細木数子の本を読んだら
「あなたの未来はわからない」とかいてありました。
どうやら細木数子は占い師じゃなくてたんなるおしゃべりな京都人のようです
(だから、京都で生活するなら聞いておいてもいいかと思います)
京都は去年、鶏でヒドイ目にあったからなあ
投稿: SSK | 2005.12.02 06:56
> 「あなたの未来はわからない」
…(笑)。
まあ予言者とは違うんだし、生年月日とかで人の将来なんてわかるはずもないので、当たり前といえば当たり前のことを言っているわけですが(ある意味「誠実」?)。
(少なくともテレビに出ている間は)「占い師」じゃなくて「バラエティタレント」として見るのが正しい見方なのかもしれませんね(もっとも私個人的にはこの人の「芸風」はやっぱり好きになれないんですけど)。
とはいっても、現在のこの人が世の中に及ぼす影響力を考えれば、やっぱり軽率な発言じゃないかな…と思ったのでした。事実に基づいているのならまだしも、妄想(少なくとも事実誤認)ですからね…。
投稿: matchan | 2005.12.02 18:10