東横イン
全国に格安でビジネスホテルを展開している「東横イン」が、建築に関する検査を受けた後で無断で改造した…ということで問題になっているようです。
横浜には身体障害者用の客室や駐車場の設置が定められていて、それを作って検査を受けておきながら、検査に通った後にそれを撤去してロビーとか従業員用施設に改造していたのだとか…。
東横インは、基本的なターゲットが出張ビジネスマンなどで「寝に帰るだけ」だから別に部屋は広くなくてもいい…みたいな客層だから、普通のホテルに比べてなおさら身障者の利用は少なそうだし、「特殊な構造の稼働率が低い部屋」を作ってしまうというのは、部屋や調度品を画一化することによってコストを削減して安く提供する…という東横インの思想とは相反するわけです。駅前に立地して電車で来ることしか想定していないところだってあるでしょうからねえ。
まあ、図面を二通り作ってまで法令に違反して不正に改造…というのは「コンプライアンス(法令遵守)無視」という誹りを受けても仕方がないわけなんですが。
私のWebページの中(「夜行バスに乗ろう!」内)の「ホテル・ノート」を見ていただくとわかりますが、東横イン系列は(それこそ北は北海道から南は沖縄まで)けっこう利用しています。
上にも書いたとおり、東横インはチェーン全系列で部屋の構造や中の調度品までほぼ統一されているのですが、面白みはないものの初めて行く場所の東横インでも部屋の中身が容易に想像できるというメリットがあります。
ホテルって特に格安のところはけっこう当たりはずれが多いですよね。事前に部屋を見学してからホテルを選ぶ…なんてことは非常にまれで、たいていは書籍やネットの写真と説明文から選ばざるを得ません。
実際に泊まってみたら「写真ではよさげだったのに、何か違う…」なんてことになることもよくあります。
その点、東横であれば全国どこのもほぼ同じですから泊まる前からだいたいどんな部屋かは分かっているので「ハズレ」引く心配はないわけですね。
あと、私はパソコンを持って行ってホテルでよくネットやるのですが、他のホテル(特にモデム貸し出し方式)だと必ずと言っていいほどトラブってしまってだいたい1回はフロントを呼び出したりしているのですが、東横はLANケーブルが各室に直接出ていていままでトラブルになったことはありません。
ただ、一昔前だと周辺のホテルより一段安くて新しくてきれい…ということでよく使っていたのですが、最近では格安ビジホもドンと増えてしまったため以前にくらべると東横に対する割安感はだいぶ薄れてきていますね。
私自身も最近は積極的に東横インを選ぶことは以前と比べると少なくなってきました。
そんな競争激化の中で「コンプライアンス軽視」の姿勢が目に付いてしまった東横イン。今後はどうなるのでしょうか…?
P.S.
「経県値」ならぬ「経『東横イン』値」を計算したら、いくつぐらいになるだろうか…(笑)。
P.S.2
しかし、東急インとけっこう勘違いされてますね。
もちろん東横インは東急グループとは無関係なのですが、テレビの字幕まで時々間違ってるし…。中には東急の方に抗議しちゃった人までいたようで。
私も初めて「東横イン」を聞いたときには東急と何か関連があるのか?と思ったものですが(^^;)。
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