さようならパソコン通信
@nifty「『ワープロ・パソコン通信』サービスは2006年3月31日で終了します。長年のご愛顧ありがとうございました。 」
インターネットが当たり前のようになった現在、いまだに続いていたことの方に驚きを感じる方もいらっしゃると思いますが、@niftyがニフティサーブ(NIFTY-Serve)時代から20年弱続いていたパソコン通信サービスをまもなく終了させます。
パソコン通信ではNIFTY-Serveと双璧だったNECのPC-VAN(BIGLOBEの前身)が2001年頃にサービスを終了させていたことを考えると(当然他の商用サービスのほとんどはもっと早く終了していた)、「よく今まで持っていたな」というのが正直な感想ですね。
もっとも、パソコン通信をやっていなかったら私が今の嫁と出会うこともおそらくなかったわけで、「自分の人生を大きく変えた」パソコン通信の終焉というのは、時代の流れであるとはいえ感慨深いものがあります。
私は高校時代の1990年頃からパソコン通信そのものには興味を持ってました。
当時持っているパソコンはMSX(2+)だったのですが、「LINKS」というMSX用のパソコン通信もありまして入会を検討していました。
だが、当時のパソコン通信は「1分10円」なんて課金が当たり前の時代。1日1時間ずつでも1ヶ月毎日やれば600円の30倍で18,000円(!)、しかもそれに3分10円の電話代もプラスされるわけです。バイトもしてない高校生の財力では当然まかなえるはずもなく、あっさり入会を断念…。
大学に入ってからパソコン通信は決済手段の煩わしさなどもあってしばらく二の足を踏んでいたのですが…。
1995年8月のこと。大学入ってしばらくして買ったパソコン(CPUがi386SX)のパワー不足を感じ始めていました。
386SXは現代のマシンと違ってCPUはソケット式ではなくてハンダ付けされていたため、換装は特殊な手法が必要だったのです。
雑誌でパワーアップキット(要は載せ換え用CPU)の記事を見かけて買おうと思ったのですが、通販のみでしかも決済はクレジットカードのみ。「どうせクレジットカード作るなら、前から入りたかったパソコン通信に入会しよう」ということになったわけです。大学ではクイズ研究会に入っていたこともあって「クイズ&パズルフォーラム(FQUIZ)」があるニフティを選びました。当時はID取るだけだったらタダなんでPC-VANとかのIDも持ってたんですけどね。
いざモデムを電気店で購入。当時のモデムの回線スピードは14,400bps(14.4kbps)でした。今風の言い方をすれば0.0144Mbpsってとこです。まあハードディスクが80MB(GBではありません(^^;))・メモリも増設して2.6MB(しつこいですがGBではありません(^^;))なんて時代ですから…。
当然、こんな回線速度では動画どころか静止画ですらまともに送れるはずもないので、パソコン通信はほとんどが文字のみの世界でした。NIFTY-Serveに入会してすぐ「クイズ&パズルフォーラム」に入りましたが、はまるのは早かったです(^^;)。1分つないで10円取られる時代に毎日1~2時間は当たり前のようにチャット。ニフティの1ヶ月あたりの課金はあっという間に2~3万になりました(^^;)。それまでほとんど基本料金程度だった家の電話料金が突然1万円近くになったりして親に驚かれたりもしました。その月に「テレホーダイ」のサービスが始まったのですぐ申し込んだのは言うまでもありません。
その後、課金は次々値下がりし、ついにはいくらつないでも定額という体系になりましたが、時代はあっという間に画像や音なども扱えるインターネットの時代になって、さすがに文字だけというパソコン通信サービスはあっという間に「過去のもの」となってしまいました。私の居所だったFQUIZも昨年パソコン通信での展開が終わり、その後@niftyからも離れて今では「FQUIZ.JP」として活動を続けています。
パソコン通信はもうすぐなくなりますが、そこでできた人と人とのつながりは今でも続いています。これからも続いていけばいいな…とも思います。今後ともどうかよろしくお願いします(__)>ALL
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